NHK総合、「トコブシと戦闘機」 7月8日放送

NHK総合、「トコブシと戦闘機」 7月8日放送

ニュース画像 1枚目:硫黄島で実施されているFCLP
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Matthew C. Duncker
硫黄島で実施されているFCLP

NHK総合は2021年7月8日(木)、地域局発かごスピ「トコブシと戦闘機~基地建設計画に揺れる島で~」を放送します。10時15分から10時40分までの25分間です。

馬毛島に在日アメリカ軍の空母艦載機の訓練移転計画が進み、対岸の種子島の住民たちの気持ちを探る番組です。西之表市の八板市長は馬毛島の訓練移転に反対の立場、一方で議会は僅差ながら賛成の立場となっています。

現在、馬毛島海域で防衛省がボーリング調査を実施。種子島ではトコブシ漁が5月に解禁、5月には騒音測定のため航空自衛隊の戦闘機によるデモ飛行が実施されました。番組は賛否だけでない、割り切れぬ感情に迫ります。

アメリカ海軍の地上着艦訓練(FCLP : Field Carrier Landing Practice)は、1989年から厚木基地の騒音被害を低減するため、硫黄島で実施されてきました。しかし、硫黄島は厚木基地から約600海里(約1,111キロ)離れ、天候が急変した場合に向かう代替飛行場がない危険性があります。

空母艦載機が厚木から岩国基地への移転が完了した現在でも、FCLPは硫黄島で実施され、代替飛行場が無い状況は変わりません。昼夜を問わずFCLPを実施できる飛行場は、硫黄島とカリフォルニア州サンクレメンテ島しかありません。

こうした状況を受け、日米両政府は新しいFCLP飛行場として、鹿児島県の馬毛島(まげしま)を候補地とし、長年、調査や交渉が続けられてきました。馬毛島は、種子島からおよそ10キロ離れた無人島。平坦な地形で、滑走路など施設建設が比較的容易とされており、FCLPの候補地となっています。

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