クイーン・エリザベス空母打撃群とUSSアメリカ、太平洋で航空演習

クイーン・エリザベス空母打撃群とUSSアメリカ、太平洋で航空演習

ニュース画像 1枚目:クイーン・エリザベス搭載のVMFA-211がUSSアメリカに着艦
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Matthew Cavenaile
クイーン・エリザベス搭載のVMFA-211がUSSアメリカに着艦

イギリス海軍のクイーン・エリザベス空母打撃群(CSG 21)とUSSアメリカ遠征打撃群(AMA ESG)とアメリカ海兵隊第31海兵遠征部隊(31MEU)は2021年8月20日(金)、世界規模ラージスケール演習(Large Scale Global Exercise 2021:LSGE21)で高度な多国籍の航空作戦を開始しました。

LSGE21は、アメリカ軍が8月初旬に太平洋から大西洋にかけて地球規模で実施していた演習で、その即応性の能力向上に努めていました。CSG21とAMA ESG、31MEUによる演習では、共通課題「自由で開かれたインド太平洋」を目指し、特に航空支援について相互運用性を高めます。CSG21とAMA ESGの共同航海に合わせ、艦艇の編隊航行とその操舵性の演習、対潜戦、地上戦、航空統合演習を通じ、陸海空すべての領域で能力向上と熟練度を高めます。

ニュース画像 1枚目:クイーン・エリザベスから発艦するVMFA-211のF-35B
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Matthew Cavenaile
クイーン・エリザベスから発艦するVMFA-211のF-35B

演習では、空母「クイーン・エリザベス(R08)」に搭載されているイギリス空軍の第617飛行隊(617 SQN)ダムバスターズとアメリカ海兵隊第211海兵戦闘攻撃中隊(VMFA-211)のF-35BライトニングIIがUSSアメリカ(LHA-6)に着艦するクロスデッキ演習なども実施されています。これにより、アメリカとイギリスが相互運用性を確保し、相互の甲板で第5世代ジェット戦闘機を運用することで、両国の特別な関係を確保しています。

これら一連の演習後、空母「クイーン・エリザベス」は横須賀基地への入港が予定されています。すでにCSG21の艦艇のうち、補給艦「フォート・ヴィクトリア(RFA Fort Victoria:A387)」が8月21日(土)、横須賀基地へ寄港しました。A387は海上自衛隊の基地に入港し、CSG21としては初めてのことでした。なお、23型フリゲート「リッチモンド(HMS Richmond:F239)」は8月7日(土)、アメリカ海軍の佐世保基地に入港しており、これに続く日本への寄港となっています。

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