ボーイング、搭載能力強化のCH-47FブロックIIチヌーク 米陸軍と契約

ボーイング、搭載能力強化のCH-47FブロックIIチヌーク 米陸軍と契約

ニュース画像 1枚目:CH-47FブロックIIチヌーク イメージ
© Boeing
CH-47FブロックIIチヌーク イメージ

ボーイングは2021年10月4日(月)、アメリカ陸軍と初のCH-47FブロックIIチヌークを契約しました。総額1億3,600万ドルの契約で、2023年からアメリカ陸軍へ納入されます。この契約とは別途、ボーイングはアメリカ陸軍からCH-47FブロックIIの第2ロット生産について、2,900万ドルの事前調達契約を獲得しました。ブロックIIは特に搭載能力が強化され、最大離陸重量はブロックIの22.7トンから24.5トンになり、同一気象条件時の揚力も強化されています。

現在の最新型「CH-47FブロックII」は、最高速度が時速300km、ペイロードは10トンで、人員輸送の場合は最大55名が搭乗できます。搭載能力の追加だけでなく、アメリカ陸軍と同盟国の運用機の共通性が高められています。このほか、メンテナンスコストの削減を目的とした複数のアップグレードが実施されます。

CH-47Fは、デジタル・コクピット化やデジタル自動飛行制御装置により、視界の悪い場所でのホバリング能力が向上し、近代化による安定性や生存率が高まった派生系です。日本では陸上自衛隊、航空自衛隊がチヌークを使用しており、これらの機体は川崎重工がライセンス生産し、現在はCH-47F相当の機体が導入されています。

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