砕氷艦「しらせ」、第63次南極観測協力 11月10日〜3月30日

海上自衛隊は2021年11月10日(水)から2022年3月30日(水)まで、南極観測船/砕氷艦「しらせ(AGB-5003)」による第63次南極地域観測に協力します。「しらせ」にはCH-101が搭載されており、昭和基地への輸送支援にあたります。

指揮官は砕氷艦「しらせ」艦長の酒井憲1等海佐、乗員は約180名です。2020年に出発した第62次南極地域観測への協力では、新型コロナウイルス対策としてオーストラリアを経由せずに南極に向かいましたが、今回はフリーマントルを往路、復路ともに経由します。

また、新型コロナウイルス感染症の対策として、10月27日(水)に横須賀地区で出国行事を実施。派遣への準備として、乗組員全員のPCR検査を済ませ、14日間の乗組員の健康観察後に南極へ向かいます。

計画では、総行動日数は141日、南極での行動日数は99日、総航程がおよそ18,000マイルです。物資輸送は往路が1,160トン、復路は廃棄物など持ち帰り物資400トンを搭載します。昭和基地への接岸時に、CH-101ヘリコプターを使用した物資輸送、基地設営、艦上観測などを支援します。

■海上自衛隊・第63次南極地域観測支援予定
10月27日(水)　横須賀地区・出国行事、海自隊員隔離
11月10日(水)　観測隊乗艦、出港
11月24日(水)　フリーマントル入港
11月26日(金)　フリーマントル出港
12月1日(水)　南緯55度を南へ通過
　昭和基地へ接岸、輸送・基地設営・観測支援
3月9日(水)　南緯55度を北へ通過
3月14日(月)　フリーマントル入港
3月16日(水)　フリーマントル出港
3月30日(水)　入港