カンタス航空は、2022年7月に復帰させる予定のエアバスA380型をさらに3カ月早め、2022年4月からロサンゼルス線に投入する方針を決定しました。カンタス航空が8月に発表した内容は、2023年末までA380をアメリカのヴィクターヴィルで保管する計画を変更し、2022年7月にロンドン、ロサンゼルス線への投入に向け、A380を4機復帰させる内容でした。
新たな計画では、復帰させる4機のうち、2機を2022年4月に復帰にさらに前倒し、シドニー/ロサンゼルス線に投入します。2機のうち1機は2021年末までにオーストラリアに戻し、定期便に投入前のパイロット、客室乗務員の運航訓練を実施します。
A380の再開計画は、2022年7月までに4機を運航ラインに戻し、同年11月までにさらに3機を加えます。2024年初頭までには、さらに5機が復帰し、計12機で運航します。カンタス航空は2機のA380を退役させる計画も公表していましたが、これも撤回した模様です。
旅客需要の回復が順調に進む見込みから、A380の復帰だけでなく、ボーイング787-9型3機を計画より早く受領する方針です。この3機は、コロナ禍の需要蒸発を受けてボーイングから受領せずに保管されていました。納期を遅らせたものの、導入時期を早め、回復に向かう需要を取り込みます。