アメリカ空軍は2021年12月5日(日)から、グアムのアンダーセン空軍基地を拠点に「クリスマス・ドロップ(Christmas Drop)」作戦を実施します。今回が70回目と、アメリカ空軍が実施する人道作戦で最も長く続く人道支援訓練です。参加するアメリカ空軍の部隊は、横田基地に所在する第374空輸航空団(374AW)をはじめ、アンダーセン基地の第36航空団(36WG)、パールハーバー・ヒッカム統合基地の第15航空団(15WG)です。
この任務は人道支援・災害救援共同訓練として実施され、訓練地域にあたるミクロネシア地域の55の島々を低空飛行し、2万2,000人を超える居住者に物資を届け、島嶼の生活を支援します。訓練項目は、物料梱包や物料投下を予定しています。
空中からの物資投下により、乗務員たちは戦闘時の能力維持を図るだけでなく、民間、慈善団体やグアム大学から拠出された食料、道具、衣類などの寄付を梱包し、ミクロネシアの各地に届けます。
この作戦には航空自衛隊が小牧基地の航空支援集団第1輸送航空隊所属のC-130Hハーキュリーズを派遣することが発表されています。アメリカ空軍は空自と協力するほか、オブザーバー国とも協力し、人道支援や災害救援任務の際に有用な相互運用性やコミュニケーションの改善に取り組みます。