アメリカ海軍、MQ-8Cファイアスカウトをフリーダム級戦闘艦に配備

アメリカ海軍は2021年12月から、第22ヘリコプター海上戦闘飛行隊(HSC-22)のMQ-8Cファイアスカウトを、フリーダム級沿海域戦闘艦「USSミルウォーキー(LCS-5)」に配備したと発表しました。MQ-8Cファイアスカウトは情報収集・監視・偵察・ターゲティング(ISR&T)目的で運用され、700ポンド(約317キロ)以上の物資輸送も可能です。

MQ-8Cは、従来のMQ-8Bと比べると2倍以上の滞空時間を誇り、海上でのISR&T活動で、スピード、耐久性、ペイロード容量が向上しています。飛行時間は10時間以上、航続距離は1,800キロメートル程度です。

MQ-8Cは、民間機のベル407を活用し、ノースロップ・グラマンが海軍向けの無人機として開発した機種です。MQ-8BからMQ-8Cの発展型ではサプライチェーン、飛行時間の信頼性、ライフサイクルコストの削減も考慮されています。また、AESAレーダーの一種で哨戒任務向けのAN/ZPY-8レーダーを搭載し、夜間や視界が悪い荒天時も長距離の目的物の検出と自動的追跡が可能です。

© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Danielle Baker

夜間の離着艦も無人機の得意分野