カンタス、超長距離路線「プロジェクト・サンライズ」復活 A350-1000発注へ

カンタス、超長距離路線「プロジェクト・サンライズ」復活 A350-1000発注へ

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カンタス塗装 A350-1000 イメージ

カンタス航空は2022年2月24日(木)、超長距離の国際線を新たに開設する路線「プロジェクト・サンライズ」の凍結を解除すると発表しました。カンタス航空は、コロナ禍でこのプロジェクトを凍結。今回、取締役会での承認を前提にプロジェクトを復活させ、エアバスA350-1000型を導入し、2025年の運航開始を目指します。

カンタス航空は「プロジェクト・サンライズ」の機材について、エアバスA350とボーイング777Xの2機種から、2019年12月に機種選定を発表。プロジェクトの可否を2020年3月に決定する方針を示していました。その後のコロナ禍を受け、プロジェクト凍結したものの、2021年10月に再開する方針を示していました。

コロナ後の航空旅行は、直行便を利用する傾向が強くなるとカンタス航空は予測しています。このため、オーストラリア発着のヨーロッパ、アメリカ路線を直行便で結ぶ計画の「プロジェクト・サンライズ」を進める必要があると判断し、機材導入に向けて動き出します。シドニー、メルボルン発着のニューヨーク、ロンドン線の直行便開設を目標としています。

現在、カンタス航空は「プロジェクト・サンライズ」で選定ずみのA350-1000は発注していません。超長距離路線を実現するA350-1000は、燃料タンクを追加装備し、最大離陸重量を増加させて、必要な性能を満たす必要があり、実現に向けてエアバスが検討を進めています。今後、カンタス航空は取締役会での承認を経て正式に発注し、2〜3年で機材を導入します。

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