自衛隊、2022年度は統合訓練12件 統合防災演習や在外邦人等保護など演習

統合幕僚監部は2022年4月8日(金)、令和4年度の主要演習12件の実施予定を発表しました。統合演習3件、作戦別統合訓練7件、その他の訓練2件です。

このうち、「自衛隊統合防災演習」は南海トラフ地震発生を想定した自衛隊の災害対処能力の向上に取り組む訓練で、1999年から今回で22回目の訓練です。自衛隊の指揮幕僚活動と防災関係機関との連携、在日アメリカ軍との連携などを演練します。例年、参加人員は1万人以上と、主力の陸上自衛隊の陸上総隊・各方面隊をはじめ、航空自衛隊から航空総隊や航空支援集団など、海上自衛隊が参加し、万一の災害時に備えます。

また、9月に約1週間、在外邦人等保護措置・輸送訓練が実施されます。この訓練は主に、机上と実動を組み合わせて実施しており、2014年度から今回が8回目の訓練です。実動では、先遣調査チームの現地での活動、派遣統合任務部隊の現地での一連の活動、関係機関との連携を確認します。机上では、自衛隊と関係機関の連携を確認しています。空自はC-2とC-130Hなどの輸送機を使い、演練しています。空自は2021年にアフガニスタンの邦人救出などを目的にC-130、C-2、777特別輸送機を隣国のパキスタンに派遣しており、こうした訓練から円滑な対応に生かされています。