ボーイング737-10・777-9、ファンボロー・エアショーで飛行展示 脱炭素アピール

ボーイング737-10・777-9、ファンボロー・エアショーで飛行展示 脱炭素アピール

ニュース画像 1枚目:ボーイング737-10
© Boeing
ボーイング737-10

ボーイングは、4年ぶりに開催されるファンボロー・エアショーでボーイング737-10型を初めてアメリカ以外でお披露目します。エアショーはイギリスのファンボロー空港を会場に、2022年7月18日(月)から7月22日(金)まで開催されます。期間中、ボーイングは展示テーマの1つに「脱炭素戦略」を掲げ、炭素排出量削減の取り組みとして737-10と、ボーイング777-9型による飛行展示を予定しています。

737-10は、737 MAXファミリーで胴体が長く、多くの座席を装着できる機種です。現在の737NG(ネクスト・ジェネレーション)ファミリーと比較し、二酸化炭素排出量は14%削減、騒音50%減を実現する機種で、その開発の進捗状況や、展示飛行を通じた機体の仕上がり具合をエアショーで披露します。初飛行は2021年6月で、現在は2機が試験飛行を実施し、アメリカ連邦航空局(FAA)から型式証明の取得に向けた試験が続けられ、2023年には定期便就航が予定されています。

777-9は、2021年11月のドバイ・エアショー、2022年2月のシンガポール・エアショーに続き、3回目の世界規模のエアショーでの展示です。搭載するGE9Xエンジンは、現行の777と比べ燃料使用量、炭素排出量など10%向上し、静粛性も高められています。この機体の開発・量産事業では、三菱重工、川崎重工、SUBARUなども参画し、全日空(ANA)をはじめ8社・約330機の受注を伸ばすかも注目されます。

ボーイングはファンボロー・エアショーで、温暖化ガス削減と騒音低減を目指す電気式垂直離着陸機(eVTOL)「Cora(コラ)」をヨーロッパで初めてお披露目します。「コラ」は、ボーイングが出資するWisk Aeroが開発する機種で、電気による飛行だけでなく、メンテナンス負荷の軽減によるコスト削減、無人パイロット機能の搭載も想定し、開発が進められています。

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