超長距離機 A321XLR、初号機と異なるエンジンの2号機が試験飛行開始

超長距離機 A321XLR、初号機と異なるエンジンの2号機が試験飛行開始

ニュース画像 1枚目:エアバスA321XLR 2号機
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エアバスA321XLR 2号機

エアバスは2022年9月23日(金)、開発中の超長距離型「A321XLR」の試験飛行機「F-WWBZ(機体記号)」の2号機で初飛行を実施しました。客席を設置せず、試験計器を搭載した初号機「F-WXLR」と同様の機体ですが、エンジンが異なります。初号機はCFMインターナショナルのLEAP-1Aで、2号機はプラット・アンド・ホイットニー(P&W)のGTFを搭載しています。

A321ファミリーで最も長い航続距離は7,400kmで、ピーチやジェットスター・ジャパンが導入するA321neoLRです。A321XLRは、これを超える8,700km(東京〜コペンハーゲン間相当)の航続性能をめざしています。このため、搭載する燃料重量が増加することから、着陸装置とブレーキシステム、スラットとフラップの変更といった着陸性能の改良が加えられました。2号機は、1号機と共に、こうした改良について、2種類のエンジンでそれぞれ試験を行い、想定した飛行性能が確保されているか確認が実施されます。

ニュース画像 1枚目:A321XLR試験機の機内
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A321XLR試験機の機内

A321XLRの試験飛行機は、航空会社が使用する機材と同じく客席を取り付け、CFMとP&Wの2種類のエンジンをそれぞれ搭載した3号機と4号機も投入される予定です。この2機は、長距離を飛行するため、機内の快適さが確保されているか、実際の航空会社の運航航路で、定期便さながらの試験が実施されます。3号機は近く試験飛行を実施し、4号機は最終組み立てが実施されています。

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