日本航空(JAL)は、エアバスA350型機向けの没入型訓練装置「ヴァーチャル・プロシージャ・トレーナー(VPT)」を5年契約で導入したと、2024年9月10日に発表しました。A350を運航する航空会社のなかでVPTを導入するのは、JALが初めてです。
VPTとは、仮想現実(VR)上で、各航空会社が保有する機体にあわせ、パイロットが飛行手順や異常事態想定などの訓練を行うことができるツールのこと。VR装置を使用することで、時間や場所を問わず訓練が可能なため、訓練に伴う航空機の非稼働時間や訓練費用が最小限に抑えられます。JALはこれまでも「MATeスイート(Mobile Airbus Training experience)」と呼ばれる、タブレット端末などを通してシステム訓練・練習を行えるシステムを導入しており、今回これに加えてVPTを導入しています。エアバスによると、VPTを利用する最初の訓練コースには、JALのパイロット12人が参加したとのことです。
JALは現在、A350-900を15機、A350-1000を5機運航しており、今後さらに、-900は23機、-1000は8機が引き渡される予定です。