ベトナム戦争のファントム・パイロット、43年ぶりに無言の帰国

ベトナム戦争のファントム・パイロット、43年ぶりに無言の帰国

アメリカ空軍は、ベトナム戦争時にラオスで撃墜された2人のファントム乗りの遺骨が、2012年10月18日に家族が待つワシントンに到着したと発表しました。2人は翌日アーリントン国立墓地に葬られました。

遺骨は1969年3月1日、F-4DファントムIIでホーチミン・ルートを夜間攻撃中、対空砲火に被弾し撃墜されたウェンデル・ケラー大佐と、バージル K.マロニーIII大尉のものです。彼らは対空砲火の閃光で敵の位置を特定し、ロケット弾で攻撃後に撃墜されたことを僚機と観測機によって目撃されていました。当時4歳だったケラー大佐の息子のマイケル・ケラー氏は、その後軍事雑誌や機密解除された文書で父親の最後を調べ、遺骨については諦めていたようです。

しかし2010年に調査チームが2人が撃墜された現場を特定しました。アメリカとラオスは1994年から2011年まで、合同で戦争捕虜・戦死者の調査をしていました。遺骨が収集され、歯形やレントゲン写真で2人と確認されました。

ベトナム戦争でのアメリカ人の行方不明者は未だに1,655人おり、アメリカ政府はベトナム、ラオス、カンボジアなどと協力してこれらの調査を続けています。

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