ANAの787、操縦室窓のひび割れは水分侵入防止の改良型 引き続き調査

ANAの787、操縦室窓のひび割れは水分侵入防止の改良型 引き続き調査

国土交通省航空局は日本航空(JAL)、全日空(ANA)の787で発生した燃料漏れ、ブレーキ装置の一部不作動、操縦室窓のひび割れ、熱交換器からの漏洩でなどの調査結果をまとめました。

このうち、操縦室窓のひび割れはANAの「JA816A」が2013年1月11日、午前9時52分ごろに羽田発松山行きとして離陸。巡航高度約20,000フィートで姫路上空付近を飛行中、ボンという音があり機長席側の操縦室窓に蜘蛛の巣状のひび割れが発生したもの。

操縦室窓は5層構造で、損傷は一番外側のガラス層のみ、他の層に損傷はありませんでした。ANAでは2012年12月18日のJA802A、2012年12月24日のJA809Aでも同様の事例が発生していたため、今回の事例との関連を調査。

初期に製造された787は、ボーイングがすでにシール部の水分侵入防止の効果を高めた改良型を開発しており、 現在は改良型が標準装備。2012年12月の事例は従来型で、JA816Aは改良型のもの。窓内部のくもり止めフィルムに起因する製造品質や設計など考えられる要因は多いものの、引き続きボーイング、アメリカの部品製造者がさらに詳しく調査しています。

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