アメリカ海軍、電磁カタパルト試験フェーズ2を開始

アメリカ海軍、電磁カタパルト試験フェーズ2を開始

アメリカ海軍は2013年6月25日、電磁カタパルト(Electromagnetic Aircraft Launch System:EMALS)の有人機射出試験フェーズ2を開始し、EA-18Gグラウラーの射出に成功しました。

EMALSは従来のスチーム・カタパルトに代わるもので、ジェラルド R.フォード級の空母に装備されます。ニュージャージー州マクガイヤー・ディックス・レイクハースト統合基地の地上試験施設で、航空機互換性試験(ACT)フェーズ2が始まりました。

フェーズ2ではEMALSの信頼性を実証するため、センター以外の射出やシステムに故障が生じた場合など、空母での様々な状況をシミュレートします。また、E-2C以外のすべての現用艦載機で射出試験を実施します。

EMALSはACTフェーズ1で2011年秋までに、F/A-18EスーパーホーネットやT-45Cゴスホーク、C-2Aグレイハウンド、E-2Dアドバンスド・ホークアイなど133機の有人機を射出しました。そしてF-35CライトニングIIの技術的なリスク評価をするための試験も、早い段階に実施しています。

EMALSはシステム整備の大幅な省力化をし、信頼性を向上させ、空母やシステムに大きな負荷をかけることなく、航空機をスムーズに加速させます。今後空母に搭載される重い戦闘攻撃機から、軽量な無人機にまで対応します。

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