カンタス航空、747-400の退役でアバロンの重整備部門を閉鎖決定

カンタス航空、747-400の退役でアバロンの重整備部門を閉鎖決定

カンタス航空はアバロン空港に併設する重整備部門を2014年3月末で閉鎖すると発表しました。カンタス航空は747-400を退役させることに伴う措置。アバロンではすでに人員削減が行われていますが、747の退役で設備の転換などは避けられない状況でした。

特に今後4年間のうち、およそ2年分に相当する22ヶ月はアバロンでの定期メンテナンスは行われる計画がなく、カンタスではこのような状況では設備を維持できないとしています。アバロンのスタッフは再雇用される提案が行われます。

カンタス航空は747の整備は今後、ドイツ、シンガポール、ホンコン、イギリス、アメリカの施設で行うことを検討するとしています。どの施設でメンテナンスを実施するにしても、オーストラリアの安全基準を満たすとしています。

なお、カンタスではブリスベンの重整備をはじめ、オーストラリア19ヶ所でのメンテナンス体制は維持するとしています。特にブリスベンではメンテナンス設備を増強し、737、767、A330と110機を超える機材の重整備を担います。

カンタス航空の747は、2004年時点で36機をアバロンでメンテナンス。現在は15機で、3年後には10機となります。一方で、747の機材更新でA330とA380の導入が進められているほか、新たな機材では787-9の50機の購入権を保有しており、これらの機材へ置き換えが進む見通し。ジェットスターに導入した787も、カンタスで運航するA320の60機とあわせメルボルンでメンテナンスが行われる見込みです。

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