近未来の電気航空機 SUGAR Volt 【動画】

近未来の電気航空機 SUGAR Volt 【動画】

アメリカ航空宇宙局(NASA)は将来の航空機の設計、デザインを公開しています。GEアビエーション、ボーイング、ノースロップ・グラマン、マサチューセッツ工科大学(MIT)の4チームがそれぞれ検討したもの。NASAが2008年に航空機メーカーや研究機関に対し、燃費効率が良く、環境に優しいといった課題をクリアし、2030年以降の実用性が高い航空機を設計してほしいと依頼していたもの。

2011年に発表されている研究ですが、このうちボーイングが設計したシュガーボルト(SUGAR Volt)について、このほどNASAはYoutubeに動画を公開、紹介しています。

当時発表された研究では、4チームとも共通しているコンセプトは現在よりもスピードは遅く、700キロ、およそマッハ0.7での飛行が燃料節約には良く、さらに高い高度を飛行することが望ましいというもの。

このほか、静粛性を高めるため現在より少ないパワーのエンジンを採用すること、滑走路を5,000フィートと約1500メートル超の短い滑走路にし、効率を高めることなどをあげています。また、航空機の客室も737のように180席以下の中型機より小さいサイズとし、ハブ&スポークよりはポイント・トゥ・ポイントで目的地を結ぶことなどをあげています。

ボーイングが設計したシュガーボルト(SUGAR Volt)は現在の空港施設をそのまま利用し、電気自動車に着想を得た電気飛行機を提案。これにより、環境や騒音問題を劇的に減らすことが出来るとしています。

すでにソーラー・インパルスが太陽光によるアメリカ大陸横断を実現し、いっそう環境に優しい飛行機の実現に現実味がましてきましたが、果たして旅客機はどう進化するでしょう?速い、大きい飛行機だけでなく、環境に優しい飛行機は今後、いっそう注目されることでしょう。

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