海上保安庁は2014年3月16日(日)から3月21日(金)まで、ガルフストリームG-Vの「うみわし2号」、機体記号(レジ)「JA501A」をジプチ、スリランカに派遣すると発表しました。慣熟飛行と海賊護送訓練が目的です。
海上保安庁は、ソマリア沖・アデン湾に派遣されている護衛艦に海上保安官8名を同乗させ、海賊行為への司法警察活動を行っており、今回の飛行訓練は逮捕した海賊の身柄を日本に護送する必要が生じた場合を想定したもの。訓練は、外務省など関係省庁の協力を得て、海上保安庁航空機により迅速、円滑な身柄の護送を実施するためにジブチへの慣熟飛行、海賊護送訓練を行います。
海賊護送訓練はジプチで2011年3月に初めて実施し、今回で3回目。2011年3月には日本関係船舶「グアナバラ号」が海賊にハイジャックされるグアナバラ号事件が発生。アメリカ海軍に救出され、海賊はソマリア周辺海域派遣捜査隊がアメリカ護衛艦上で逮捕、ジブチに移送後、海上保安庁の航空機が身柄を日本まで護送する司法手続きを行う例があります。
この慣熟飛行にあわせ、鈴木洋海上保安庁海上保安監をはじめ、搭乗員含む約20名を派遣、スリランカの政府関係者と海賊対策などで意見交換を行います。
■「うみわし2号」の日程
3月16日(日) 羽田発->ジブチ着
3月18日(火) 海賊護送訓練
3月19日(水) ジブチ発->スリランカ着
3月21日(金) スリランカ発->羽田着