シコルスキーは2014年5月5日、フロリダ州ウエストパームビーチの工場で、CH-53K重輸送ヘリコプターのロールアウト式典を開催し、愛称を「キングスタリオン」と命名しました。
CH-53Kは、アメリカ海兵隊のCH-53Eスーパースタリオンの後継機として開発中の機体で、2万7,000ポンドの物資を半径110海里に輸送でき、CH-53Eの約3倍の外部搭載物を空輸することができます。
そのため、57%パワーアップして燃費を20%改善する新しいT408エンジンに換装し、パワーアップにともないギアボックスなど駆動系統も一新され、複合材製のメインローターも12%大きなものになります。また、ロックウェル・コリンズのグラスコクピット、BAEシステムズのフライ・バイ・ワイヤ制御システムを採用し、乗員のワークロードも低減します。
アメリカ海兵隊はCH-53Kを200機導入して8個運用飛行隊と1個訓練飛行隊を編成する計画です。現在地上試験機により試験が続けられ、2014年末には試作機が初飛行、約3年間に渡り試験飛行を実施する予定です。