防衛相、厚木基地騒音判決「受け入れがたい」 生活環境整備には一層努力

防衛相、厚木基地騒音判決「受け入れがたい」 生活環境整備には一層努力

小野寺防衛相は2014年5月23日、横浜地裁が5月21日に第4次厚木基地騒音訴訟判決で自衛隊機の飛行差し止めを一部認めたことについて、「防衛省にとっては受け入れがたい内容を含む判決である」とコメントしています。

厚木基地周辺の生活環境の整備について、「一層努力をしてまいりたい」と述べつつ、P-3Cによる周辺海域の警戒監視、US-2による海難救助、急患輸送を実施していると説明。ただし、警戒監視は24時間、365日で、救命や急患輸送も深夜を含め、いついかなる時に起きるかわからないとして、速やかに対応が出来るように対応、またその訓練も必要とし、「自衛隊に対してのご理解をいただきたい」とも述べています。このため、地裁判決には関係機関と十分調整の上、適切に対処するとしています。

なお、厚木基地では騒音の主力はアメリカ海軍の艦載機が主体で、これについて今回の地裁では判断が示されていません。すでに空母艦載機の岩国移駐を決めており、防衛相は「一日も早く、岩国移駐を進めることも、この厚木の環境の問題に対しての重要な一歩」とも言及しています。

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