ロシアのヘリコプター製造大手ロシアン・ヘリコプターズのアレクサンドル・ミハイェフCEOは2014年6月6日、第7回インターナショナル・ヘリコプター・インダストリー・エキシビジョン、ヘリロシア2014において、同社の将来構想や、国際協力の可能性などについて語りました。
現在同社は、新しいヘリコプターのMi-38やMi-17A2、Ka-226やアンサトの試験、製造が進められています。
「私たちの仕事は、試験をできるだけ早く終え、ロシア州際航空委員会(Interstate Aviation Committee:IAC AR)の証明を得て、これらの機体の生産を始めることです」とミハイェフCEOは強調しました。
また、Ka-62の試作機の最初の飛行が2014年中にも行われることも明らかにされました。
さらに中国との協力についても言及があり、中国のアヴィコプターと共同で新しい大型ヘリコプターの開発を検討していると語りました。すでに基礎的な仕様については完成しており、今年から技術的な検討に入るとされます。また、この新しい大型ヘリコプターは、史上最大のヘリコプターとして知られるMi-26の技術を用いて開発されます。
5月20日に行われた中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領との首脳会談でも、両国が航空・宇宙分野での協力を強化する方針が示され、こうした取り組みは今後も増えていくものと思われます。
加えて、小型ヘリコプターの分野ではロシアは弱く、今後外国の同業他社との協力を進めていく方針が示されました。すでにKa-226TやKa-62に、フランスのチュルボメカが生産するエンジンが採用されています。