ボンバルディア、CシリーズのPW1500Gエンジン稼働 インシデント後初

ボンバルディア、CシリーズのPW1500Gエンジン稼働 インシデント後初

ボンバルディアは2014年6月10日、カナダ・ケベック州ミラベルで実施しているCシリーズの飛行試験機(FTV)に搭載するエンジンを稼働したと発表しました。5月29日にCシリーズ開発プログラムの1つを実施している際、PW1500Gギヤード・ターボファン・エンジンを要因とするインシデントが発生し、試験飛行プログラムを停止し、調査を行っていました。インシデント発生後、エンジン稼働がはこれが初めてです。

ボンバルディアはエンジンを製造したプラット・アンド・ホイットニーとの調査により、インシデント事象そのものへの理解、それを回避する対策を講じた上でエンジンを始動しており、今後は試験飛行を再開するとしています。

また、試験飛行を実施しなかった約1週間は、補助動力装置(APU)をはじめとする電気系統、アビオニクスなど他のシステムのテストに注力したとしています。

なお、Cシリーズの初号機「FTV1」、製造番号「50001」、機体記号(レジ)「C-FBCS」の機体へのダメージは大きくなく、ボンバルディアのエンジニア、メンテナンスチームがすでに、修理に着手しているとしています。

ボンバルディアでは、数週間のうちに試験飛行を再開するとしています。ただし、ファンボロー・エアショー2014に登場するとみられていましたが、これには参加せず、他の機会にCシリーズの飛行試験機の展示を検討していくと発表しました。

Cシリーズはこれまで4機のテスト機が飛行しており、約330飛行時間を記録しています。

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