エティハドとフィリピン航空、コードシェアなど戦略的提携の内容を発表

エティハドとフィリピン航空、コードシェアなど戦略的提携の内容を発表

エティハド航空は2014年7月9日、フィリピン航空と戦略的提携を締結しました。フラッグキャリア同士での新たな連携だとしています。提携はコードシェア、マイレージプログラム、空港ラウンジ、共同販売・マーケティング、フィリピン国内線のエアパス、貨物、マニラとアブダビでの空港運営事業などに及びます。

提携にあたり、マニラ/アブダビ線で両社がそれぞれ運航する便に相互に「PR」「EY」の便名を付与します。マニラ/アブダビ線はエティハド航空がビジネス28席、エコノミー384席の777-300を利用し、1日2往復便の週14便、フィリピン航空はビジネス18席、プレミアムエコノミー27席、エコノミー323席のA330-300を使用し、週5便をそれぞれ運航しており、両社で週19便で結んでいます。さらにエティハド航空はマニラ以遠の20地点で「EY」便名を付け、2014年中には28地点にまで拡大する計画です。

両社はマニラへの国際線を利用し、フィリピン国内線で最大3区間を利用できる共同のエアパスを開発します。これにより、フィリピンは観光産業の活性化につなげることが出来るとしており、9月1日からの販売開始を目指しています。

フィリピン航空のマイレージプログラム「マブハイマイル」会員、エティハド航空の「エティハド・ゲスト」会員はそれぞれ相互にマイルの獲得、特典航空券の交換、優先搭乗、受託手荷物の優先取扱い、相互の会社が運営するラウンジ利用などが可能になります。マイル獲得では9月、10月に相互の航空会社の利用でダブルマイル・キャンペーンが開催されます。

ラウンジの利用ではエティハド航空が運営するラウンジはフィリピン航空のビジネスクラス、マブハイマイルのミリオンマイル、プレミアエリート、エリート会員が利用できます。アブダビは8月1日、ロンドン・ヒースロー空港は11月1日から利用可能になります。

貨物部門では、アブダビ/マニラ間で旅客便のスペースを利用するベリー便でまずは協力します。これにより、アブダビを経由し、アフリカ、オーストラリア、中東、東南アジアのネットワークが強化されます。両社は相互に運航する路線を活用し、医薬品輸送など付加価値の高い航空貨物の商品を共同開発します。

エティハド航空は今回の提携は航空会社に加え、アラブ首長国連邦とフィリピンの密接な関係が基盤にあるとしています。提携により、両社はコードシェア提携に加え、多くの顧客にメリットを提供できるとしています。特に多くの顧客にはコードシェアにより、目的地を幅広く提供でき、マイル提携や空港運営を効果的に出来るとしています。

フィリピン航空では今回の提携を通じ、グローバルネットワークを確立していきたいとしています。今回の提携は貿易や観光を広く促進し、経済活動につなげることができるとしています。

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