ボーイング予測、20年後のパイロットは新たに53万人 整備士も増加

ボーイング予測、20年後のパイロットは新たに53万人 整備士も増加

ボーイングは2014年7月30日、今後20年間の航空機需要の高まりを受け、民間機パイロット、メンテナンス要員の需要の拡大が継続するとの予測を発表しました。これはボーイングが毎年発行している「2014年度パイロットと技術者予測(2014年〜2033年予測)」をオシュコシュで開催している「EAA エアベンチャー オシュコシュ2014(EAA AirVenture Oshkosh)」で発表しました。

これによると、2033年までに世界の航空市場は、533,000名の新たな民間機パイロット、584,000名の新たな民間機の整備技術者が必要としています。

パイロットは2012年予測の20年後は46万人、2013年は498,000人、さらに2014年は53万人超となり、2013年に3万人超の増加するペースが継続する見通しです。整備士は2013年には2012年から減少する予測でしたが、2014年の発表では再び増加に転じています。

ボーイングでは、パイロットや整備技術者の世界的な需要の高まりは、一企業、一地域だけで対応出来るものでは無いとして、航空会社、航空機メーカー、トレーニング機器メーカー、パイロット・技術者養成団体、航空当局、教育機関など、世界中の関連団体が協力して取り組むことが必要としています。

なお、地域別の新たなパイロットと整備士の需要予測は以下の通りです。

アジア太平洋:パイロット 216,000名 / 技術者 224,000名
ヨーロッパ:パイロット 94,000名 / 技術者 102,000名
北米:パイロット 88,000名 / 技術者 109,000名
南米:パイロット 45,000名 / 技術者 44,000名
中東:パイロット 55,000名 / 技術者 62,000名
アフリカ:パイロット 17,000名 / 技術者 19,000名
ロシア/CIS:パイロット 18,000名 / 技術者 24,000名

この記事に関連するニュース
メニューを開く