エアバスは2014年9月25日、開発中のA320neoがトゥールーズ・ブラニャック空港を現地時間で正午に離陸し、14時22分に着陸しました。初フライトは各種テストを行い、無事に任務を果たしました。「AIB01EO」として、トゥールーズを離陸後は、ピレネー山脈までのエリアを利用し、飛行しました。
A320neoは、エンジンを改良し、「シャークレット」と呼ばれる大型のウィングレットを標準装備しています。エンジンは新世代エンジンで、プラット・アンド・ホイットニー製のPW1100G-JM、またはCFMインターナショナル製のLEAP-1Aを装備できます。いずれも、従来より燃費を向上させ、二酸化炭素の排出量を削減できます。初飛行した初号機の機体記号(レジ)「F-WNEO」にはPW1100G-JMが搭載されています。
A320neoは、新世代エンジン搭載、主翼先端のシャークレットを標準装備により、燃費を15%改善する計画ですが、2014年9月23日には2020年までにスリムラインシートの装備など客室内の改善も加え、20%まで燃費を改善できるとしています。なお、PW1100G-JMエンジンの開発には三菱重工業、川崎重工業、IHIなども参画しています。
計画では短胴型のA319、長胴型のA321のneoも登場する予定です。テスト飛行はPW1100G-JMを搭載した2機のA320neo、A319neoとA321neoが1機ずつ、またLEAP-1Aを搭載した2機のA320neoと、A319neo、A321neoが1機ずつ、合計6機でNEOファミリーのテスト飛行を進めます。
この初号機は2015年第4四半期で、カタール航空が受領する予定です。また、格安航空会社(LCC)で特にエアアジアの発注などで注目を集めていますが、日本では全日空(ANA)がA320ceo(現行機)の機材更新として、A320neoを7機、A321neoを23機を選定しています。
※画像はエアバス提供、運航ルートはFlightrader24より
※文字の一部を修正しました。お読みいただきました読者の皆さまには大変失礼致しました。(9/26 19:00)