世界初A350 XWBの引き渡し 高い要求のカタール航空が成熟度高めた

世界初A350 XWBの引き渡し 高い要求のカタール航空が成熟度高めた

ニュース画像 1枚目:カタール航空 A350-941 「A7-ALA」
© Airbus S.A.S.
カタール航空 A350-941 「A7-ALA」

エアバスは2014年12月22日(月)、カタール航空に世界初のA350 XWBを引き渡しました。ファブリス・ブレジエCEOは「新しい機体の開発でこれまでで最も短い期間で達成し、予定通り型式証明を獲得し、予定通り初号機の納入を行った」とエアバスの能力の高さをアピールし、同時にロールス・ロイスをはじめ各パートナーへの感謝を表しました。

また、カタール航空に対し「非常に要求のレベルが高い顧客だ」とし、「その要求の高さがこの航空機の成熟度をさらに高めてくれた」とアクバル・アル=バーキルCEOに対して感謝の辞を述べました。

予定されていた納入が1週間遅れたことについて、詳細な説明は避けたものの、「エアバスが確約していたのは2014年12月31日までで、それより1週間早い」と問題視はしておらず、「(1週間の遅れは)エアバスの問題ではなく、機内の一部の問題だ」としました。アル=バーキルCEOの説明では、A350の仕様でカタール航空が選択した一部のBFE製品の不具合があり、それは修正されたとしています。

A350は787、777を競合機種としており、座席マイル当たりのコストは25%低いとしています。また、最先端の技術を搭載しており53%が複合材で、チタンや最新アルミ合金を使用しています。また、運航乗務員はA330との共通性が高く、A350への移行訓練も短く、そうした面でも航空会社のメリットは大きいとしています。

A350 XWBは現在、月産3機体制でスタートしますが、2018年末までに月産10機にまで生産機数を拡大し、各社へ引き渡しを進めます。エアバスはA350を2014年11月末現在、世界41社、778機の確定受注を獲得しています。

なお、カタール航空は2015年にドーハへこの機材をフェリーする予定で、1月15日から、ドーハ/フランクフルト線にこの新機材を投入する予定です。

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