空母レンジャー、1セントでワシントン州からテキサス州へ回航され解体

空母レンジャー、1セントでワシントン州からテキサス州へ回航され解体

アメリカ海軍は、退役した空母レンジャー(CV-61)の解体を、1セントでテキサス州の解体業者と契約しました。レンジャーは、2015年1月か2月に係留されているワシントン州ブレマートンを出発し、パナマ運河を通るには船体が大き過ぎるため南米大陸南端を経由して、テキサス州ブラウンズビルに4カ月から5カ月間かけて曳航されます。

1セントは海軍が支払う曳航と解体費用としては最低の金額ですが、解体後の鉄屑の売却益を考慮して決められました。

レンジャーは、フォレスタル・クラスの3番艦で、1954年に建造が開始されました。ベトナム戦争中には22回の作戦航海を実施し、湾岸戦争では唯一の西海岸ベースの空母として参戦しました。

1993年7月に現役を引退し、2004年3月までは最就役可能な状態で保管され、その後は博物館としての保存が模索されましたが、資金的な面で現実的な提案がなく解体が決まりました。

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