関西国際空港は2015年4月1日から、国際線着陸料、増量割引・深夜早朝便割引、バゲッジ・ハンドリング・システム(BHS)料金について、2015年3月末までと同様に割引制度を2年間、延長します。
また、新たに「KIX-ITMフェリー便割引」として、関空から臨時便運航のために伊丹から出発するフェリー便、臨時便運航後に関空から伊丹へのフェリー便の着陸重量については100%割引する制度を設けます。これにより、関空と伊丹の一体運用と、関空を発着する臨時便の運航につなげ、国内線ネットワークの充実を図ります。
関空は、割引制度の導入による空港関連コストの引き下げにより、航空会社の拠点化、需要拡大を促進する施策で、格安航空会社(LCC)の新規就航や増便、アジア各地からの訪日外国人の需要取り込みに成功しており、2014年度は過去最高の14.5万回の発着回数、1,900万人超の旅客数を14年ぶりに記録するする見通しになっています。
こうした状況を受け、割引制度を継続し、航空会社の拠点化や需要拡大を促進につなげたいとしています。なお、関西国際空港は今後、事業者に運営権が委託されますが、その事業開始後は運営権者が判断することととなります。
■関西国際空港 着陸料割引制度
・国際線着陸料 310円/t引下げ:通常2,300円/t ->制度適用 1,990円/t
・国際線・国内線増量割引:会社別、国際線、国内線別とスケジュール別に、同期間中に増加した着陸重量で割引率を適用、初年度80%、2年目50%、3年目30%
・国際線、国内線深夜早朝割引:同期間内の1時から5時59分に着陸する国際線、国内線の着陸重量を50%割引
・関西圏ネットワーク拡充割引:会社別で関西3空港のうち関空のみ就航する国内線の着陸重量を50%割引
・KIX-ITMフェリー便割引:関空から臨時便運航のため、伊丹発着のフェリー便の着陸重量を100%割引