海上保安庁は海賊対策に相互連携、協力推進を目的に、派遣期間は2015年4月23日(木)から5月19日(火)まで、フィリピン、ベトナムへ巡視船「やしま(PLH-22)」を派遣します。第七管区海上保安本部福岡海上保安部所属の「やしま」にはヘリコプター2機搭載でき、機体記号(レジ)「JA6795」「JA908A」のベル412EPが搭載されています。
海上保安庁の海賊対策は2000年から毎年、巡視船を東南アジア海域へ派遣し、その対策を行っています。フィリピン訪問は、2012年8月以来、3年ぶり11回目の寄港、ベトナム寄港は2012年9月以来、3年ぶり3回目の寄港となります。フィリピン、ベトナム寄港中は、国際協力の一環で海上保安機関と連携訓練、海賊情勢・対策について意見交換も行い、両国と連携・協力関係を推進します。
派遣日程は4月23日に博多出港、5月3日(日)にマニラ港へ入港、5月4日(月)から3日間、フィリピン沿岸警備隊と連携訓練などを行います。5月7日(木)にはマニラ港を出港し、5月10日(日)にベトナム・ダナンに入港し、5月11日(月)から4日間、ベトナム海上警察との連携訓練などを行い、5月19日(火)に博多へ入港します。
フィリピンでは、フィリピン沿岸警備隊と海賊など海上犯罪容疑船への立入検査、被疑者の確保の訓練、「やしま」とフィリピン側の航空機による離着船訓練を実施するほか、ベトナム海上警察と海難対応合同訓練などを行います。