PC-24が初飛行、ピラタスが開発中の初のジェット機 離陸は600メートル

PC-24が初飛行、ピラタスが開発中の初のジェット機 離陸は600メートル

ニュース画像 1枚目:PC-24初飛行 ランディングギアは格納せずに実施
© Pilatus Aircraft Ltd
PC-24初飛行 ランディングギアは格納せずに実施

スイスのピラタスは2015年5月11日、同社が開発する最新鋭機で、初のジェット機PC-24で初飛行を行いました。同社スタッフ1,800名が見守る中、ブオクス空港を10時に離陸しました。プロトタイプは製造番号「P01」、機体記号(レジ)は「HB-VXA」です。初飛行はおよそ55分で、予定されていた項目を確認しました。

初めての離陸は、滑走路07をわずか600メートルほどで離陸し、高度10,000フィート、約3,000メートルへの上昇は3分ほどでした。乗務した2名のパイロットは、最新の注意を払い、一連の予定されていたテストを進めました。この飛行はアルトドルフからエンゲルベルクを経由しブリューニッヒとスイス中央部を飛行しました。

初飛行にあわせ、チェイスプレーンは同社のPC-21が務めました。また、初飛行時にはPC-24のランディング・ギアは引き込みを行わずフライトし、地上では12名のエンジニアがPC-24から受信したリアルタイムの飛行データを注視しました。

ピラタスは今後、3機のPC-24を製造し、2年間でおよそ2,300時間の試験飛行を行う計画で、その半分の時間はスイス国内で飛行する予定です。型式証明の取得は2017年で、初号機のデリバリーも同年中を予定しています。

ピラタスは2014年の第14回ヨーロッパ・ビジネス・アビエーション・コンベンション&エキシビション(EBACE)でPC-24を84機、契約しており、5月19日から5月21日に開催される第15回EBACEでも注目を集めることとなりそうです。

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