IHIエアロスペース(IA)は2015年6月24日、ボーイングの100%子会社で人工衛星メーカーのボーイング衛星システムズインターナショナル(Boeing Satellite Systems International)から静止衛星用メインエンジンを受注したと発表しました。
IAが製造するエンジンは、ボーイングが製造する702MPバスの一部として、インテルサットが運営する人工衛星インテルサット35eに搭載されます。
受注した衛星用エンジンは、人工衛星の軌道投入時に使用する推進装置で、推力500Nです。IAが独自に開発した世界最高の燃費性能を誇るエンジンで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実用衛星をはじめ、海外メーカーの各種衛星にも搭載されています。これまで、海外向け受注は138台です。
ボーイングからの受注で、ロッキード・マーチンのA2100衛星バス、オービタル・サイエンシズのGEOSTAR衛星バスなどを含め、N2H4、MON3を燃料とするアメリカの主要な静止軌道衛星にエンジンを供給します。