イスラエル空軍は、次期空中給油機としてイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)が給油機に改造する767MMTT(Multi Mission Tanker Transport)を評価している模様です。Flightglobalが2015年8月4日に報じています。
イスラエル空軍はボーイング707改造タンカーの後継機として、アメリカ空軍が採用するKC-46Aが唯一の候補機でした。しかし、開発遅延とそれに伴う価格高騰を考慮して費用対効果を再評価すると、IAIの767MMTTが急浮上してきました。
IAIでは旅客型のボーイング767-300ERをMMTT仕様に改造するラインを設定する見込みで、すでにコロンビア空軍に1機を納入しているほか、ブラジル空軍もKC-137 4機の後継機として767MMTTを採用する予定です。
しかし、イスラエル空軍のF-15やF-16、F-35などはフライングブーム式の空中受油装置を装備しており、767-300では胴体が長くフライングブームが装備できないとされています。イスラエル空軍とIAIがこの難問にどう答えを出すのでしょうか。