発射後ロックオン可能なAIM-9X Block II 、完全量産へ移行

発射後ロックオン可能なAIM-9X Block II 、完全量産へ移行

ニュース画像 1枚目:空軍のF-15に搭載されたAIM-9X Block II。発射後のロックオン可能な赤外線誘導空対空ミサイル。
© U.S. Navy
空軍のF-15に搭載されたAIM-9X Block II。発射後のロックオン可能な赤外線誘導空対空ミサイル。

アメリカ海軍と空軍の統合エア・インターセプト・ミサイル、AIM-9XサイドワインダーBlock IIが、2015年8月17日、フルレート量産のマイルストーンに到達しました。アメリカ海軍航空システム軍団(NAVAIR)が8月31日に発表しました。

これは、研究・開発・購入担当のショーン・スタクリー海軍次官補が、メリーランド州の海軍航空基地(NAS)パタクセントリバーにある空対空ミサイル・プログラム・オフィス(PMA-259)と、メーカーのレイセオン・ミサイル・システムズに、量産を許可する覚書を発行しました。

AIM-9X Block IIは、同Block Iをアップグレードした赤外線誘導方式の空対空ミサイルで、新しいソフトウェアとアップグレードされた誘導制御ユニットが搭載され、バッテリ寿命が延長されています。戦闘中の即応能力や発射可能範囲の拡大、目標検出能力が強化されています。

そしてBiock IIの最大の改善点は、発射後のロックオン(lock on after launch)が可能になった点で、戦闘機はミサイルをロックオンさせることなく、正確な位置がわからなくてもミサイルの発射が可能になります。ミサイルが発射されると、シーカーが目標の赤外線を捉えるかデータリンクを介して目標へ誘導されます。

アメリカ海軍では、2015年3月にBlock IIの初期作戦能力(IOC)を許可しています。ミサイルの全長は119インチ、質量186.2ポンドで、F/A-18やF-15、F-16などさまざまな戦闘機に搭載可能です。

メニューを開く