ボーイングとアラスカ航空は2015年10月9日、機内手荷物の収納スペースを48%増量した737の初号機を公開しました。10月12日に納入する機体記号(レジ)「N487AS」の737-900ERで、アラスカ航空はこの機体移行の新しい機材は収納力が高まった「スペース・ビン」を採用した機体となります。
アラスカ航空は今後2年間で、「スペース・ビン」を採用した34機の737次世代機、737 MAXの1機を導入し、ボーイング・スカイインテリアを採用した主に737-900ERを中心とする34機を2016年中に改修します。
「スペース・ビン」は23センチ、36センチ、56センチサイズのスーツケースを6個収納でき、現在のピボット・ビンを採用する737次世代機より2個、収納力を増しています。なお、この新しい「スペース・ビン」は、従来と比べると5センチメートル下に下がり、収納が楽になる工夫も凝らされています。
アラスカ航空の仕様ではピボット・ビンが117個のところ、スペース・ビンは174個を収納できますが、ボーイングの最大仕様ではピボット・ビンが132個のところ、スペース・ビンは198個を搭載することができます。
アラスカ航空は同社の運航便の機内で快適性を高めるため1億5,000万ドルの投資を進めており、収納力を拡大した「スペース・ビン」を装備した機材の投入はその計画の一環です。アラスカ航空は2017年までに同社が保有する機材の約半分にまで「スペース・ビン」を装着した機材を増やす計画です。
なお、「スペース・ビン」を採用した機体はデルタ航空にも近く引き渡しされる予定で、順次、拡大していく予定です。