エアバス・ヘリコプターズ、海自の艦載多用途ヘリコプターの入札に不参加

エアバス・ヘリコプターズ、海自の艦載多用途ヘリコプターの入札に不参加

エアバス・ヘリコプターズは2015年9月15日、海上自衛隊向け艦載多用途ヘリコプターUH-Xの入札に参加しないと声明を発表しました。報道各社が伝えています。

この声明で、エアバス・ヘリコプターズは入札機会が与えられたことは感謝しつつ「選定は、性能以上に体制に重きが置かれ、エアバス・ヘリコプターズは(入札しても)競争する環境にないと結論づけた」とコメントしています。

エアバス・グループは、陸上自衛隊の多用途ヘリコプターの選定から漏れた事、航空自衛隊の新空中給油・輸送機選定で防衛省がアメリカ政府の対外有償軍事援助(FMS)での機体購入を認める提案依頼書(RPF)を発行したことから、A330 MRTTは価格面で公正に太刀打ちできないとした提案見送りに続き、不本意なかたちで敗退となります。

エアバス・ヘリコプターズは、声明で「日本の装備調達に敬意の念を払いつつ、いつでも日本の防衛省と連携したいとの気持ちに変わりはありません」とも記しています。

防衛省は、次期艦載多用途ヘリコプターについて、「ひゅうが」型、「いずも」型ヘリコプター搭載護衛艦に搭載し、輸送、救難、負傷者など救護・後送が可能なことなどとしていました。これについて、アグスタウェストランドがAW101、エアバス・ヘリコプターズはNH90を提案すると見られていました。

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