アメリカ空軍は、2015年11月8日と9日、中国が南シナ海に造成した人工島付近にB-52爆撃機2機を飛行させました。アメリカのHillが11月12日に報じ、アメリカ国防総省もこれを認めました。
人工島付近を飛行したB-52は、グアム・アンダーセン空軍基地(AFB)を離陸し、国防総省報道官によると「南シナ海の南沙諸島付近の国際空域を通常のミッション」で飛行し、アンダーセンAFBに着陸しました。
中国が領空と主張する人工島の12カイリ以内を1回は飛行した模様ですが、報道官は15カイリ以内には入っていないのに2回の警告を受信したと話しています。中国は造成した5つの人工島の一つである永興島に、最近J-11戦闘機を配備しています。
アメリカは、10月27日に人工島の12カイリ以内に駆逐艦を航行させ、中国の領土主張を無効としていますが、それでもオバマ政権の対中国姿勢を弱腰と批判する動きがあり、共和党の大統領候補、クリス・クリスティー・ニュージャージー州知事は「私はエアフォースワンで人工島の上を飛ぶ」と発言しています。