ガルフストリーム、新G500のフラッター試験を完了 3機で430飛行時間

ガルフストリーム、新G500のフラッター試験を完了 3機で430飛行時間

ニュース画像 1枚目:G500
© Gulfstream Aerospace Corp
G500

ガルフストリームは2016年2月4日(木)、新たに開発しているG500でフラッター試験を完了したと発表しました。試験飛行プログラムのマイルストーンで、現在までに試験飛行機「T1」は50フライト以上を記録しています。

G500の試験飛行プログラムは、2015年5月に初号機が初飛行して以来、3機で430飛行時間、105フライトを行いました。3機の飛行試験機はこれまで、優れた性能と信頼性を見せ、驚異的に進歩しているとガルフストリームではアピールしています。

「T1」のフラッター試験と並行し、「T2」はフロリダ州エグリン空軍基地のマッキンリー極限気候研究所で気温55度の灼熱環境下で3日間、マイナス40度の寒冷地テストを2日に渡り実施し、全天候の耐性テストを行いました。これにより、アメリカ連邦航空局(FAA)の厳しい認定基準を満たし、顧客の満足にも応えられるとしています。

「T3」は主に新しいフライトデッキのテストベッドとされており、寒冷地システムの性能確認、ランディンングギアや制御システムの性能確認、客室の圧力制御システム、騒音テスト評価を実施します。

なお、G500の飛行試験プログラムは、さらに2機が加わる予定です。「T4」は飛行試験に向けた最後の仕上げが行われており、5機目の「P1」は顧客引き渡しの機材と同様に統合システム、客室内の装備を行い、乗客の乗り心地などを確認します。

新しいG500は2017年にアメリカ連邦航空局(FAA)とヨーロッパ航空安全庁から型式証明を獲得、2018年に顧客に納入、運航開始するスケジュールで、2019年にはG600も運航開始を予定しています。

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