航空局、新ボディスキャナーで7割が満足 2016年度から全国空港に導入へ

航空局、新ボディスキャナーで7割が満足 2016年度から全国空港に導入へ

国土交通省は2016年3月29日(火)、2015年10月から12月まで、成田、羽田、関西の3空港で実施した先進的なボディスキャナーの運用評価試験の結果を公表しました。

この試験には関空で2,700名、成田で7,176名、羽田で7,889名、3空港で計17,765名が協力しました。検査時間は平均約80秒で、全身の接触検査と比べると平均約10秒の時間短縮となりました。

検査に協力した人のうち、2,509名がアンケートに回答し、先進的なボディスキャナー検査全般に満足が49%、おおむね満足が21%と7割が好意的な受け止めを示しました。多いに不満は2%、やや不満は6%でした。なお、回答者の国籍は日本が32%、アジアが44%、欧州・ロシアが11%、アメリカ・カナダが7%、オセアニアが5%となっています。

航空局ではこの結果を受け、2016年度から先進的なボディスキャナー検査を全国の主要空港へ順次導入する方針です。これにより、保安検査を厳格化しつつ旅客流動の円滑化も行う方針です。

今回の試験を受けた改善点として、ボディスキャナーによる検査が初めての人が多かったことから説明に時間を要したことから、保安検査前の準備時に上着などを脱いで、ポケットの中の所持品を出す、保安検査を受けるときの姿勢の周知方法を工夫し、検査の効率化、時間短縮に努めるとしています。

なお、検査は関西空港では第2ターミナルで10月15日(木)から10月26日(月)、成田空港では第1ターミナルで10月27日(火)から11月3日(火)と11月18日(水)から11月25日(水)、11月26日(木)から12月3日(木)までの3期間、羽田空港では11月5日(木)から11月16日(月)と12月5日(土)から12月16日(水)までの期間に実施しました。

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