運輸安全委員会、2015年の中日本航空ヘリ輸送物落下インシデントで報告書

運輸安全委員会、2015年の中日本航空ヘリ輸送物落下インシデントで報告書

国土交通省 運輸安全委員会は2016年6月30日(木)、福井県で2015年10月8日(木)に発生した、中日本航空のAS332L、機体番号(レジ)「JA9660」による、つり下げ輸送中における物件の落下インシデントについて、調査報告書を公表しました。

この事故は、福井県高浜町内の若狭和田マリーナ場外離着陸場と2カ所の荷つり場間において物資輸送を行っていた際、網状の運搬用具「モッコ」から木枠1組が抜け落ち、地上に落下したものです。機体には2名が搭乗していました負傷はなく、地上の被害もありませんでした。

報告書では、モッコに隙間が生じたまま木枠を輸送したことが事故原因として推定されるとしています。また隙間が生じたまま輸送された要因として、荷造り時の隙間の有無の確認や、隙間を塞ぐ作業が十分でなかったこと、作業責任者による荷造りの最終確認の一部が地上作業員からの報告を受ける形で行われていたことなどを指摘しています。

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