リージョナル航空機メーカーATRは、2016年7月12日(火)、ファンボロー・エアショーで、今後20年間の新たな市場予測を発表しました。人口増、生活水準の変化に伴い、地方間アクセスに対するニーズが高まり、先進国、新興国を問わず、どの市場でも地方拡大が期待できると予測しています。
ATRでは、同社が手がけるターボプロップ機は地方空港間の運航、主要ハブ空港と地方空港間のアクセスを充実させ、地域社会の発展に貢献するとしています。こうした傾向から、今後20年間で地方交通の伸びは年平均約3.9%と予測し、世界的な新規ターボプロップ機の需要見込は2,800機としています。
新規2,800機のうち、35%の1,000機は旧型機の更新需要で、残りの65%は機材の増加によるものです。また、新規需要のうち半数の機材は、大都市と地方都市を結ぶ直行便の新規路線の増加で、予測路線数は3,000路線とみています。また、残り半数は既存の地方市場の成長とターボプロップ機への移行の増加に伴うものです。
新路線は、地域別では、中国を含むアジア太平洋地域で1,400路線、南北アメリカで800路線、欧州、アフリカ、中東地域で800路線と予測されています。
なお、ATRではこの市場予測の最新版をPDFで公開しています。