エアバス、A300B2の初号機から納入1万機達成 シンガポール航空A350で

エアバス、A300B2の初号機から納入1万機達成 シンガポール航空A350で

ニュース画像 1枚目:エアバス10,000機目となるA350-900
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エアバス10,000機目となるA350-900

エアバスは2016年10月14日(金)、トゥールーズでシンガポール航空にA350-900、機体記号(レジ)「9V-SMF」を納入しました。これはエアバスの10,000機目の納入機となります。エアバスは、記念の納入式典を開催しました。

シンガポール航空向けのA350-900は6機目で、胴体後部には記念に「10,000th Airbus」のロゴが施されています。この機材の受領で、シンガポール航空は10月末からシンガポール/サンフランシスコ線の直行便を就航します。

エアバスは2016年に650機を納入する見込みで、100席超から650席程度の座席数の航空機を効率的に製造、発注する全ての航空会社の要件を満たし、過去最高の生産体制を整えています。

エアバス・グループのトム・エンダースCEOは、「航空機製造を手がけた黎明期から技術革新と製品の改善をはかり、顧客に時代の最先端を行く賞品を提供している」とコメントしています。また、受領したシンガポール航空もエアバスの10,000機達成を祝うと同時に、その記念の機体の受領は喜ばしいことと述べています。

エアバスは1974年5月10日、 A300B2-1Cの機体記号(レジ)「F-BVGA」をエールフランスに納入しました。このA300、A310のワイドボディ機で事業を開始し、1980年代半ばに単通路機に事業を広げ、ベストセラーとなるA320を開発しました。この成功を受け、1990年代にA330とA340を市場に投入しました。これらのコクピットの共通性も保ち、A380、A350への開発につながります。

現在、エアバスはA320、A330、A350 XWB、A380を生産、これまでに400社から16,700機の受注を獲得しています。受注残は6,700機超に上り、これはエアバスの歴史で最高の受注で、現在の生産体制で10年分となります。

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