航空局、ヘリからの生コン落下事故で東北エアサービスを厳重注意

航空局、ヘリからの生コン落下事故で東北エアサービスを厳重注意

国土交通省東京航空局は2016年11月4日(金)、新潟県三条市で10月7日(金)に発生した、ヘリコプターで輸送中の生コンクリートが上空から落下した事案について、ヘリコプターの運航を担当していた東北エアサービスに対し、事故当時、航空法に違反する運用があったとして厳重注意を行いました。

この事故は、東北エアサービスが保有、運航するBK117B-2、機体番号(レジ)「JA6620」が吊り下げ輸送していた生コンクリートを輸送する運搬用コンクリートバケットの開閉口が飛行中に意図せず開き、中身のコンクリート250リットルが落下したものです。事故に伴う死傷者、建築物への被害はありませんでした。

航空局は、輸送に使われたBK117B-2ヘリコプター、機体番号(レジ)「JA6620」に、航空法第16条の修理改造検査を受ける必要がある改造がされていたにも関わらず、この検査を受けずに航空の用に供していたことを指摘しています。

また、輸送に使用する装置の不具合が解消されないまま輸送を継続していたことから、会社の整備、運航体制が適切に管理されていない状況が確認されたとし、法令の遵守と安全確保を適切に行うよう厳重注意しました。

なお、東北エアサービスは今回の事案について陳謝した上で、11月18日(金)までに発生原因と必要な再発防止対策を航空局に報告するとしています。

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