ANA、第3四半期決算で売上高減 国内線は単価下落、国際線は円高など影響

ANA、第3四半期決算で売上高減 国内線は単価下落、国際線は円高など影響

全日空(ANA)を含むANAホールディングスは2017年1月27日(金)、平成29年3月期第3四半期決算を発表しました。対象は2016年4月1日(金)から12月31日(土)です。これによると、売上高は前年同期比2.7%減の1兆3,317億7,700万円、営業利益は11.5%増の1,302億2,500万円、経常利益は10.7%増の1,242億2,700万円、四半期純利益は18.0%増の865億6,200万円でした。

このうち、ANAの国内線は10月初旬の台風、12月の降雪の影響を受け、需要動向に応じた割引運賃を設定し、旅客数は前年同期を上回りましたが、単価が下回り、収入は減少しました。また、11月から導入したA321ceoを契機に、予約状況に応じたきめ細かな機材調整を実施する需給適合強化策「ピタッとフリート」の運用を進め、座席利用率の向上を図っています。国内線旅客収入は87億円の減収、前年同期比1.7%減でした。

国際線は、日本発ビジネス需要、海外発の訪日需要が堅調で、旅客数は前年同期を上回りました。一方、円高による外貨建て収入の円換算額の減少、燃油価格の下落に伴う燃油特別付加運賃収入の減少などで、収入は前年同期を下回っています。国際線旅客収入は29億円の減収、前年同期比0.7%減でした。

なお、9月から成田/プノンペン線、10月下旬から羽田発着のニューヨーク、シカゴ、クアラルンプール線を新規開設し、成田/ホーチミンシティ線を増便しています。

詳しくは、ANAのホームページを参照ください。

この記事に関連するニュース
メニューを開く