日本航空(JAL)は2018年5月14日(月)、新たに国際線の中長距離格安航空会社(LCC)の設立を発表、赤坂社長、西尾常務・経営企画本部長が記者会見で説明しました。この中で使用する機材は「787-8」と明言されました。
JALの国際線仕様の787-8は複数あり、計161席、計186席、計206席です。JALが中長距離LCCの参考にしたノルウェージャンは、同ブランドで787-8と787-9を使用し、大きく3タイプ、そのほか中長距離LCCではスクートが787-8と787-9の2機種で3タイプ、ジェットスターが787-8で1タイプの座席仕様を投入しています。
JALは現在の機材から40%から50%増加すると席数について言及しており、計161席の50%増とすると80席増加し、およそ240席となります。787-8では「ノルウェージャン・ロングホール」が展開する3タイプのうち、1つの仕様が291席で、これと比べても50席ほど少ない仕様となります。
また、JALの計186席、または206席の仕様と比べた場合、この50%増とすると93席増、あるいは103席増で、それぞれ279席、または309席となります。この場合でも先のノルウェージャンの機材と比べても28席少なく、あるいは同じとLCCではゆとりある仕様となりそうです。この新たなLCCの成否も気になりますが、予想される広めの座席は早めに体験したいところです。
■787を使用する主な中長距離LCCの787座席仕様航空会社 | ビジネス | プレミアム エコノミー | エコノミー | 座席数 | 機種 | |
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JAL | 仕様1) | 38 | 35 | 88 | 161 | 787-8 |
JAL | 仕様2) | 30 | - | 176 | 206 | 787-8 |
JAL | 旧仕様) | 42 | - | 144 | 186 | 787-8 |
JAL 新LCC | 仕様1) | - | - | - | 279 〜 309(?) | 787-8 |
ノルウェージャン・ ロングホール | 仕様1) | 32 | - | 259 | 291 | 787-8 |
ノルウェージャン・ ロングホール | 仕様2) | - | 35 | 309 | 344 | 787-9 |
ノルウェージャン・UK | 仕様1) | - | 35 | 309 | 344 | 787-9 |
ノルウェージャン・UK | 仕様2) | - | 56 | 282 | 338 | 787-9 |
スクート | 仕様1) | 21 | - | 314 | 335 | 787-8 |
スクート | 仕様2) | 18 | - | 311 | 329 | 787-8 |
スクート | 仕様3) | 35 | - | 340 | 375 | 787-9 |
ジェットスター | 仕様1) | 21 | - | 314 | 335 | 787-8 |
※JALの「E03」タイプの仕様への言及を追記、一部を加筆、修正しました。お読みいただいた皆様にはご迷惑をおかけいたしました。