日本貨物航空の747-8F、過去の修理から2件が航空事故に認定

日本貨物航空の747-8F、過去の修理から2件が航空事故に認定

ニュース画像 1枚目:JA11KZで事故認定を受けた2017年1月22日のバードストライク
© 日本貨物航空
JA11KZで事故認定を受けた2017年1月22日のバードストライク

国土交通省は、日本貨物航空(NCA)の過去2件の運航について航空事故と認定し、報告を求めています。2件はいずれも747-8貨物機で運航されており、機体前部の外板に凹みが発生したものです。

1件目は2017年1月22日、機体記号(レジ)「JA11KZ」がKZ192便としてシカゴ発フランクフルト着で運航、シカゴ・オヘア国際空港の離陸直後に鳥と衝突したため引き返し、到着後に機体の損傷が確認されたものです。損傷の状況を点検し、ボーイングに次回の定期整備で修理を実施することで安全上問題ないことを確認、運航しました。

この機体は、2017年4月に実施された定期整備で修理が施され、およそ縦10センチメートル、横15センチとその修理箇所の大きさから「大修理」と区分すべきところ「小修理」と判断、2018年5月17日(木)に判明し、航空法に基づいて国土交通省に事故報告を行われました。

2件目は2018年3月27日、レジ「JA13KZ」がKZ109便としてロサンゼルス発サンフランシスコ着で運航、サンフランシスコ到着後に実施された3月28日の点検時に機体の損傷が確認されたものです。

成田空港に到着後、さらに詳細を点検し、ボーイングに次回の定期整備で修理を実施することで安全上問題ないことを確認、運航されした。この機体は、2018年5月に実施の定期整備で適切な修理が行われました。この修理は、縦通材の切り継ぎで修理方法が「大修理」と区分され、2018年5月17日(木)に航空法に基づき、航空局への事故報告となりました。

NCAは関係者に陳謝すると共に、再発防止の取り組みと安全運航に努めるとコメントしています。

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