
アメリカ第7艦隊は2018年6月19日(火)付けで、グアム近海で実施された日米印共同訓練「マラバール2018(Malabar 2018)」が終了したと公表しました。「マラバール」はアメリカとインド海軍が1992年に開始し、2015年から海上自衛隊も定期的に参加しています。
演習では、戦闘力、海上優位性、戦力投射を重視し、3カ国の海上相互運用性を訓練目標とし、これを達成したと明らかにしています。また、今回のマラバールは初めてグアム地域で実施され、グアム近海とフィリピン海を訓練海域としました。
グアムの陸上訓練では、指揮系統、海上巡視と偵察、対潜戦、医療活動、被害管理、ヘリコプターの運航、船舶航行などを実施し、訓練期間中には3カ国の隊員たちによるサッカー、バレーボール、バスケットボールなどのスポーツを通じ、相互の関係構築にも取り組んでいます。
フィリピン海では、参加した3カ国の調整と多国籍間の戦術、作戦の計画と実行能力の向上を目指し、連絡担当者の専門的な交流をはじめ、防空、地表戦闘、通信、捜索救助、ヘリコプターの相互着艦、砲撃、対潜戦などでした。
訓練には、海自から 第2護衛隊群のヘリコプター搭載護衛艦「いせ(DDH-182)」、護衛艦「ふゆづき(DD-118)」、護衛艦「すずなみ(DD-114)」と搭載する航空機5機、潜水艦「そうりゅう(SS-501)」、 第32飛行隊P-1が2機が派遣されています。
アメリカ海軍は、5月29日(火)に横須賀を出港した空母「ロナルド・レーガン(CVN-76)」をはじめ、ミサイル巡洋艦「アンティータム(CG-54)」と「チャンセラーズビル(CG-62)」、ミサイル駆逐艦「マスティン(DDG-89)」でした。インド海軍からは「サクティ(A57)」などが参加しています。