AS2超音速ビジネスジェット、予備設計に着手 初飛行は2023年

AS2超音速ビジネスジェット、予備設計に着手 初飛行は2023年

ニュース画像 1枚目:AS2超音速ビジネスジェット イメージ
© Aerion
AS2超音速ビジネスジェット イメージ

アエリオンは2018年10月15日(月)、AS2超音速ビジネスジェットの設計段階のうち、エンジンの初期設計は完了、予備設計に着手し、2020年6月に完了する計画を公表しました。初飛行は2023年を予定しており、同年には大西洋の超音速横断飛行を実施するロードマップも示しています。超音速機による大西洋横断は、およそ20年前にコンコルドが退役して以来のこととなります。

アエリオンはGEアビエーション、ロッキード・マーティン、ハネウェルなどと協力して開発を進めており、音速機で問題となる離着陸騒音の要件についていくつかの技術的ハードルをすでに克服したと明らかにしています。このエンジンは、GEアビエーションが手がける「Affinity(アフィニティ)」で超音速や亜音速の飛行でバランスのとれたパフォーマンスを実現する新たな仕様で、軍用の超音速機のノウハウ、商用機で培った信頼性と最先端のビジネスジェットのエンジン技術が統合されています。

さらに、次世代航空機としてAS2で超音速旅行が効率的、かつ持続可能、さらに広く利用できるようにするため、そのロードマップはビジネスジェットから民間旅客機にも適用していく方針を示しています。特に、超音速機を実現する上で、最新のエンジン技術の導入と開発を促進し、騒音と排出ガスの規制を満たし、スピード向上を実現するための取り組みを継続しています。

AS2はマッハ1.4からマッハ1.6の速度で、新しい設計が採用されたエンジンは、マッハ1.8以上での飛行が実現する可能性もあります。

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