スカイマーク、飲酒事案で航空局に報告書 規定・教育や検知器を見直し

スカイマーク、飲酒事案で航空局に報告書 規定・教育や検知器を見直し

ニュース画像 1枚目:アルコール検査機 イメージ
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アルコール検査機 イメージ

スカイマークは2018年11月22日(木)、同社で発生した運航前の機長にアルコール検査で陽性反応が確認されたことに伴う遅延に関連し、航空局に報告書を提出しました。この事案は、11月14日(水)にSKY705便に乗務予定のアメリカ人機長の健康状態の確認としてアルコール検査時の関連事案です。

当日は、アルコール検査で陽性反応が確認され、さらに詳細な検査を実施しようとしたところ、その場にいた乗務員、運航支援者とも計測機器の取り扱いに不慣れ、かつ取扱説明書が見つからずに数値測定ができず、代替の機長を手配したことから、23分遅れでの運航となりました。

当該機長への調査によると、搭乗前日は15時から19時に飲酒し、規定上の出発時刻12時間以内である20時40分以降の禁止時間ではありませんでした。飲酒量は缶ビール500ミリリットル7本でした。ブリーフィング時のアルコール検査は7時56分、第2段階の検査は9時37分で測定時は0.1ミリグラム/リットル(mg/l)、10時6分の再検査は0.08mg/lでした。

スカイマークは他社でのアルコール事案を受けて全運航乗務員に関連規程の再確認を注意喚起し、規程の再確認、規程・規則の遵守と自主管理について、運航乗員部長通知を発信していましたが、発信内容に制限時間内のアルコールを分解できる能力や量など、具体的な対応が示されずに不十分なものだったとも問題点をあげています。

さらに、飲酒の教育は初期訓練時、年1回の健康管理に関するe-Learningで実施しているものの、知識の再確認や意識定着を確実にするため、定期的な教育が必要とし、こうした見直しも実施します。あわせて、アルコール検知器に常時数値結果が表示され、検査結果記録システムを装備した検知器等を導入するほか、健康管理の一環として、個人のアルコール分解能力を把握するために簡易式のアルコール検知器を準備が整い次第、個人に貸与することを実施します。

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