大阪航空局、匠航空に業務改善勧告と安全統括管理者に警告

大阪航空局、匠航空に業務改善勧告と安全統括管理者に警告

大阪航空局は2018年12月11日(火)、匠航空に業務改善勧告と同社の安全統括管理者に対して警告を発出しました。航空局は2019年1月10日(木)までに、対応した措置を文書で報告するよう求めています。

匠航空は2017年10月8日(日)に岡山県赤磐市で上空から菓子を投下するイベントに伴い、許可を受けて最低安全高度以下の高度で飛行しましたが、R44の「JA7981」による当該飛行は許可を受けた高度より低い対地20メートルで飛行していた事実が判明しています。

これ以外に2017年7月17日(月・祝)から8月3日(木)まで、岐阜県白川村で遊覧飛行が実施され、この飛行は許可を受けていないR44の「JA7981」で103回の飛行、206回の離着陸が実施され、94回は航空運送事業に該当する飛行でした。この飛行は、大阪航空局長が認可した運航規程で遊覧飛行など航空運送事業を実施できない機長が運航していました。

これを受け大阪航空局は、2018年6月21日(木)と6月22日(金)、7月10日(火)に立入検査を実施しています。航空局は航空の安全に影響を及ぼす重大な違反行為で、自ら問題点を調査し原因を究明し、適切に再発防止策を講じる安全管理システムが十分に機能しておらず、現行の運航体制下で航空機の運航の継続的な安全性が確保されないおそれがあると認められるとして、勧告と警告が発出されています。

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