国土交通省航空局は、2019年1月22日(火)付けで、「第24回航空安全情報分析委員会」の概要を公表しました。2018年度上半期の航空安全に関わる情報を取りまとめた報告で、主に航空運送事業者で発生した事象が対象です。
報告によると、2018年度上半期に発生した、航空法第111条の4の規定に基づく航空事故は6件でした。2018年4月15日(日)に広島県尾道市の浦崎町境ガ浜沖で発生した、せとうちSEAPLANESの着水時の機体損傷や、6月7日(木)に発生した、エクセル航空のAS350B3による沖縄での不時着水事故、8月27日(月)に発生した、バニラエアの機体動揺による客室乗務員の負傷などです。
重大インシデントは2件で、5月24日(木)に熊本発羽田行きJL632便が左エンジンのトラブルで熊本空港へ引き返した事案、6月14日(木)、那覇空港で航空自衛隊のF-15戦闘機と琉球エアーコミューター(RAC)による離陸と着陸の事案でした。
このほか、貨物輸送や整備に関するトラブル、不適切な操縦など、国内の航空運送事業者などで479件の報告がありました。
■安全上のトラブルの内容別分類件数 <ヒューマンファクター> 運航:55 客室:5 整備:63 地上作業:37 製造:3 その他:3 <回避操作> TCAS RA:82 GPWS:38 <発動機の異物吸引による損傷>9 <部品脱落>12 <危険物の誤輸送等>15 <その他>5